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                   自然釉窯変 甃

 

 

 甃 に賦す

 

 汝、永代の昏睡を去り

 その醸熟せる緻密を

 灼熱に委ねて武装して以来 

 悠久の時を逍遥し来たって

 現に瞭然たり

 

 ウルの城門に嘯き

 周公の貴台を篤くし

 長城を堅め

 毘盧遮那を荘厳せし汝が勲

 おお、汝のその“ 呼気(スピリテ) ”

 

 想念の臥床に聚める

 汝が形象の堆積は

 我が創造の軌道を凌駕して

 その空隙を掠めて 

 當に天晴れなり

 

 ああ、静かなり 汝が単純

 衆目を撫するに毅然たるその容貌

 汝が秘するその覚悟と

 その不遜こそは

 実にみごとなり

 

 

 

                    自然釉窯変 方